「ひめゆりピースホール」再始動 学校跡地から文化発信 那覇・安里


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再始動する「ひめゆりピースホール」の記者会見に駆け付けた城間やよいさん(左)と知花小百合さん(右)=27日午後、那覇市安里

 新型コロナウイルスの影響で休館していた沖縄県那覇市安里のひめゆり同窓会館内にある「ひめゆりピースホール」が再始動する。NPO法人県芸術文化振興協会が新たに運営を手掛け、第1弾として6月24日から7月17日までエーシーオー沖縄主催の演劇「島口説」(謝名元慶福脚本、藤井ごう演出)を上演する。8月以降も順次公演を計画している。

 「ひめゆりピースホール」は2017年、県女師・一高女ひめゆり平和祈念財団が所有する同窓会館をリニューアルして完成し、平和の発信拠点として演劇やトークイベント、写真展などを開催してきた。しかし新型コロナの影響で利用者が落ち込み、昨年、管理運営していたオフィスブラットが財団との契約を終了。休館していたが、このほど県芸術文化振興協会が運営することが決まった。

 27日、ホールで再始動に関する記者会見があり、エーシーオー沖縄の代表も務める同協会の下山久さんは「沖縄が芸能や文化、平和の島であることを、ここを拠点にアピールしたい」と意気込んだ。

 4月にリニューアルオープンしたひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は「新たな伝え方や工夫について、一緒にタイアップできればいいと思う」と語った。記者会見には「島口説」に出演する城間やよいさんと知花小百合さんも駆け付けた。