八重山で新たに13人感染 沖縄県「医療体制、非常に逼迫している」


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新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 【石垣】大型連休以降、新型コロナウイルス感染者が増え続けている八重山地域。八重山保健所管内では28日にも、新たに13人の陽性者が確認された。感染力の強いN501Y変異株が流行しているとみられ、21~27日の直近1週間の感染者が91人になるなど、厳しい状況が続いている。

 県立八重山病院では病床数をこれまでの41から47に増やすなど、患者受け入れ体制の強化を目指す。ただ現在の体制でも医療状況は逼迫(ひっぱく)している。27日時点で、宿泊療養施設への入所を待つなどの理由で自宅待機している感染者は、73人に上っている。

 28日にあった八重山地域新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の会見で、曽根淳県八重山事務所長は「これまでにない感染拡大の状況が続き、医療体制は非常に逼迫している」とのコメントを出した上で、「引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いする」と呼び掛けた。