高校総体・ボウリング 全国目指す儀間奈菜美と美鈴姉妹ペア


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 県高校総合体育大会は29日、22競技が各地で開催される。ボウリングの女子団体には儀間奈菜美(那覇商3年)と儀間美鈴(同1年)が出場する。団体史上初となる姉妹出場で上位を目指す。

姉妹でボウリング団体の全国出場を目指す那覇商の儀間奈菜美(左)と美鈴

 ボウリング団体で全国の舞台を目指す姉妹がいる。那覇商3年の儀間奈菜美と1年の美鈴だ。ボウリング専門部によると、姉妹ペアの団体出場は初めて。2人とも小学生の時から競技を続けてきた。高校に入ってより真剣に競技と向かい合うようになった姉の奈菜美に引き寄せられるように美鈴も同校に入学。息の合ったプレーで高得点を狙う。

 奈菜美は、職域リーグに参加していた母に連れられ幼い頃からボウリング場に通い、自然と競技を始めた。小学生の頃には本格的に選手として試合にも出場。中学も続けたが、実際は「あまりやる気はなかった」という。

 気持ちの変化が表れたのは高校で部活に入ってから。各校の選手と競り合うことで同世代と戦う舞台が明確で、結果を残せる機会が増えてモチベーションにつながった。大会で連続3位入賞を果たしたことで「やるからにはトップに」と、さらに技術を磨くようになった。

 美鈴も母や姉の影響で競技を開始。姉と同じように高校の大会にある緊張感が刺激となり、姉と一緒に表彰台に立つことが大きな目標になった。奈菜美は右利き、美鈴は左利きでゲームに臨む。県総体に向けてフォームを変え、課題に取り組んできた奈菜美は「コロナであまり大会もなかった。最後に妹とせめて優勝をつかみたい」と意気込んでいる。

 (謝花史哲)