防衛省「方針変わらず」 宮古島へのミサイル弾薬搬入


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 【東京】防衛省は28日に国会内であった国政野党議員によるヒアリングで、宮古島の陸上自衛隊施設へのミサイル弾薬搬入を巡り、宮古島市が国民保護計画改定まで搬入しないよう求めた場合の対応を問われ「そういう意向があれば尊重するのは当然だ」と述べた。

 市の要望があれば搬入時期を遅らせるとの受け止めも出たが、防衛省は本紙の取材に「駐屯地の運営に要望があれば尊重する」との趣旨だと説明した。「国民保護計画の改定と弾薬搬入を結び付けるものではない」と打ち消した。沖縄防衛局は17日以降にミサイル弾薬を宮古島へ搬入する考えを市に伝えており「この方針は変わらない」との認識を示した。

 また同日の会合では、陸自の宮古島配備に絡む贈収賄事件で下地敏彦前宮古島市長らが逮捕されたことに関し、前市長と防衛局が「グルだったのでは」との指摘が議員からあった。

 担当者が「私も職員でない立場だったら、防衛省がグルではないかと疑いたくなる気持ちもよく分かるつもりだ」と答え、警察から依頼があれば協力する姿勢を示す一幕もあった。