FC琉球、今季初の連敗 先制直後に失点…新潟に逆転負けで


社会
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 サッカー明治安田J2第16節は30日、各地で行われ、FC琉球は新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟と対戦し、1―2で逆転負けした。今季初の連敗となった。10勝3敗3分けで勝ち点は33のまま。順位は3位。琉球は前半28分、押され気味ながらも数少ないチャンスを池田廉が確実に決めて先制した。しかし直後に左クロスから同点に追い付かれ、後半22分は中央からパスを回されて逆転を許した。次戦は6月5日、秋田市のソユースタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦する。

 上位対決となった新潟戦は逆転負けで今季初の連敗。人一倍の悔しさを見せたのはGKの田口潤人だった。古巣の新潟ではなかなか出場機会に恵まれず、琉球のスタメンGKとして踏みしめたデンカビッグスワンスタジアム。特別な思いで臨むと、ファインプレーには新潟ファンから惜しみない拍手が送られた。「最近感じたことのない雰囲気があり楽しかった。幸せを感じた」と率直に語った。一方で「点が入るか入らないかの局面でこそ、自分が防がないといけない」と2失点の内容や時間帯を課題に挙げた。

 前半28分の先制直後、新潟に左からのクロスを技ありのワンタッチシュートでゴール左隅に決められた。後半22分の2点目は中央右寄りの位置からパス回しで守備を乱され、混戦の中から泥臭くゴールを奪われた。

 田口は「1点目はマークが甘く、2点目は中央をやられてもったいなかった。失点の時間帯も先制直後、給水タイム手前で、集中しないといけない時間だった」と振り返る。「守備陣と意識を共有する声掛けをもっと大事にしたい」と守護神としての奮起を誓った。


(1)デンカS

新潟 11勝3分け2敗(36)
2―1(1―1,1―0)
琉球 10勝3分け3敗(33)

▽得点者 【新】 高木(7)谷口(4)【琉】 池田(6)
▽観客 14759人

◆ネガティブに捉えていない

 樋口靖洋監督(琉球)の話 サイドを大きく変えながらスペースを狙う形で1点目を奪えた。連敗は残念だが、ネガティブには捉えていない。新潟はボールを動かすことにJ2で一番たけているチーム。

 サッカーの面白さを感じてもらえたと思う。ただ、連敗は次で止めないといけない。