沖縄の県立学校63校で分散登校始まる コロナ感染拡大で


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登校する普天間高校の生徒ら=31日午前8時40分ごろ、宜野湾市普天間の同校

 県内の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、県立学校は31日、分散登校を始めた。

 普天間高は同日、2、3年生が定時の8時50分までに登校した。1年生は自宅で学習した。1、2年生は曜日ごとに交代で登校し、3年生は通常登校する。島仲利泰校長は「教育委員会の通知の通り、人の流れを減らすようにした。金曜日で生徒に分散登校の連絡ができたため混乱はなかった。自習の課題は偏らないように出している」と話した。

 中部にある高校の2年生男子生徒(17)は「毎日ニュースを見ていたら、とても不安だ。外出するのが嫌になるぐらい神経質にもなる。分散登校は密が防げて安心できる」と話した。

 県教育委員会は28日、原則分散登校を求める文書を各県立校に通知した。期間は31日から6月20日まで。県立学校教育課によると5月31日午後5時時点で、分散登校の実施は高校53校、特別支援学校7校、県立中学3校の計63校。