学校PCR、クラス単位で検体採取へ 早期検査で抑え込み、県の支援チーム発足


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 沖縄県は31日、県庁内の新型コロナウイルス対策本部内に「学校PCR支援チーム」を発足し、学校で感染者が出た場合に迅速な検査につなげる体制を構築した。児童・生徒が感染した場合、濃厚接触者の認定を待たずにクラス単位などで検体を採取して行政検査を実施する。10代の感染者が増えており、無症状者の取りこぼしをなくすためにも、早期の検査で抑え込みを図る考えだ。

 県によると、学校関係者の感染者数が急増しているが、保健所と学校との連絡調整や検査の実施に時間がかかっていた。

 支援チームは教育庁職員らが入り、感染者が出た小中高校から発症者報告を受け、検査の調整をする。同時に保健所との情報共有も担う。検体は学校で自己採取し検査機関に送る。

 玉城デニー知事は31日の会見で「大人の感染が家庭内に入り込み、それが学校に持ち込まれ、他の家庭に移っていくプロセスが想定される」と述べ、学校でのいち早い検査が必要だとの認識を示した。