病院で沖縄初の大規模接種 名護で7日から 医師不足で人間ドック一部停止も


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 【名護】沖縄県名護市は1日、県立北部病院と北部地区医師会病院で大規模な新型コロナワクチンの個別接種を7日から始めると発表した。65歳以上で未接種の人が対象。病院で大規模な個別接種を実施するのは県内初。3日から予約を受け付ける。

 北部地区医師会病院では健診業務を7月末まで停止し、ワクチン接種に注力する。7月末には高齢者の7割以上が2回目の接種を終える見通しだ。

 急激な感染拡大で、北部地域の病院は中南部から一部のコロナ患者を受け入れている。それに伴い北部地区医師会病院では、消化器内科の医師が呼吸器科などを一部担当している。内視鏡を使用する人間ドックの対応が難しくなり、一時停止を決めた。

 北部地区医師会の田里大輔・医療連携統括部長は「医療の限界がきている。優先順位を考えての苦渋の決断。ワクチン接種で感染者を減らすことは、結果的に医療逼迫(ひっぱく)の回避につながる」とし、健康管理センターの職員らでワクチン接種に当たる。

 自治体の住民健診など、院外の健診業務は継続する。健診の再予約などは8月以降に調整する予定。

 インターネット予約枠は2650人分、電話枠は計560人分確保している。ネット予約のサイトは、https://www.covid19-vaccine.mrso.jp/472093/VisitNumbers/visitnoAuth/から見られる。