首里城復興にデジタル活用で周遊促進 沖縄県、SCSKとDX連携


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首里城公園と周辺地域で、デジタル技術を活用したまちづくりに向けて連携協定を締結する玉城デニー知事(右)とSCSKの谷原徹社長(左、モニター内)=1日、県庁

 沖縄県と総合ITサービス業のSCSK(東京、谷原徹社長)は1日、「首里城復興におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する連携協定」を締結した。首里城公園と周辺地域でデジタル技術を活用し、地域経済の活性化や渋滞の解消など新しいまちづくりを目指す。

 両者は今後、将来像や社会課題を共有した上で、首里城公園と周辺地域の魅力向上や、暮らしと観光の両立など6項目について、どのような技術を活用できるか検討する。

 具体的には、ソーシャルネットワークサービス(SNS)の投稿内容などから観光客の好みを人工知能(AI)で分析し、周辺の観光情報を提供することで周遊を促すなどの取り組みを想定している。渋滞や駐車場の混雑状況をセンサーで把握し、可視化することで観光客や地域住民がスムーズに移動できる仕組みも予定しているという。

 玉城デニー知事は「世界最先端のまちづくりDXを目指し、首里城復興の取り組みを加速させていく」と話した。谷原社長は「得られた知見を、同様の課題を持つ県外、海外に沖縄モデルとして展開していきたい」と話した。