5月の倒産は沖縄で7件 コロナ関連はブティック経営が1件 東京商工リサーチ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は1日、5月の県内企業整理倒産状況(負債総額1000万円以上)を発表した。倒産件数は前月比2.3倍の7件、負債総額は同36.7倍の13億5900万円で、件数は今年最多となった。前年同月は倒産の発生はなかった。新型コロナウイルスの感染拡大が要因となった倒産はブティック経営の1件だった。

 形態別の内訳は破産が6件、内整理が1件だった。負債総額1億~10億円未満の大口倒産が4件あった。

 最も負債が大きかったのは那覇市の建設会社で、負債総額は5億9000万円。同社は新設分割で新会社に建設業の権利、義務を継承したため、残債整理を目的に破産を申請した。

 生コンクリート製造の黒潮(与那国町)は販売不振により、内整理の形で倒産となった。負債総額は3億6000万円。自衛隊駐屯地整備に絡んで生コンを出荷していたが、需要減少から債務超過に陥った。与那国町での法的倒産は29年8カ月ぶりの発生となった。