宮古島市への連絡は弾薬到着の1時間前 ルート公開求めてきたのに…市長「遺憾」


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陸上自衛隊保良訓練場に弾薬を搬入する陸自車両=2日午後8時45分、宮古島市城辺保良

 【宮古島】宮古島市城辺保良の陸上自衛隊保良訓練場への弾薬搬入を巡り、宮古島市は市民の安全確保の観点から陸自に弾薬の種類や搬入日時、ルートなど計画の詳細を公開するようを求めてきたが、陸自が市に弾薬搬入を知らせたのは運搬ヘリが島に到着する約1時間前だった。座喜味一幸市長は2日、取材に「当日かつ直前の連絡で、非常に残念で遺憾だ」と述べた。

 座喜味市長によると、2日午後1時すぎに陸自から電話で「本日、弾薬を搬入し、保良訓練場に運搬する。時間やルートは明らかにしない」との連絡があった。市はこれを受け緊急対策会議を開いた。市企画政策部が窓口となり、今後も弾薬搬入に関する情報収集を続けること、搬入日は総務部職員が万が一に備えて待機すること、建設部港湾課は今後想定される海上輸送への対応を確認した。

 座喜味市長は「地域住民の理解が得られるように」とした上で「今後、搬入が複数回にわたる場合は、防衛省に対して日程など詳細の情報公開を求め続けていく」と強調した。