ヘリ不時着、相次ぐ普天間所属機トラブル 宜野湾市民「不安が増幅」


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住宅地や沖縄国際大学(右下)に隣接する普天間飛行場(2014年7月)

 【宜野湾】うるま市の津堅島に不時着した米軍ヘリが所属する普天間飛行場の周辺住民は3日、日頃から頭上を飛ぶ米軍機への恐怖感を語った。日米両政府に原因の究明などを求めた。

 「数日前も不規則な音を立てて米軍機が飛んでいた。こういうことがあると不安が増幅する」。宜野湾市宜野湾の銘苅紹夫(つぎお)さん(76)は憤った。2004年、長男夫婦と孫娘が住む家のすぐ近くにある沖縄国際大学に、米軍ヘリが墜落した。現在も毎日、頭上を米軍機が飛ぶ。「一日も早く普天間基地を撤去しなければ、事故は繰り返される」と強調した。

 市喜友名に住む男性(58)は、通勤中にラジオで不時着を知った。「本当に驚いた。正直今でも(ヘリが)落ちるんじゃないかと感じる」と語った。男性は沖国大の事故で、米軍ヘリが墜落する瞬間を目撃した。米側の対応やコメントに触れ「津堅島の人が生活している場なので、謝罪や心がこもった誠意あるコメントをしてほしかった」と声を落とした。