FC琉球、秋田と引き分け4位 後半ロスタイムに先制するも直後に失点


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 サッカー明治安田J2第17節は5日、各地で行われ、FC琉球は秋田市のソユースタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦し、1―1で引き分けた。10勝3敗4分け、勝ち点34で4位。前半は秋田ペースで試合が進んだが、0―0で折り返した。後半は琉球が徐々にリズムをつかみ始め、ロスタイムに先制したが、直後に失点し、追い付かれた。上里一将がJ通算450試合出場を達成した。

 次戦は13日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでギラヴァンツ北九州と戦う。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、無観客開催となる。琉球は9日に天皇杯初戦となる2回戦で長野県のサンプロアルウィンで松本山雅FC(J2)と対戦するため、中3日での試合日程となる。

(1)ソユスタ
秋田 5勝6分け6敗(21)
 1―1(0―0,1―1)
琉球 10勝4分け3敗(34)
▽得点者 【秋】 三上(1)【琉】 阿部(4)
▽観客 2030人


土壇場先制、直後に失点 連敗脱出も痛い分け

 連敗は脱出したものの、手痛い引き分けとなった。後半ロスタイム、阿部拓馬が狙いすましたシュートでゴールをこじ開けた。勝ち点3を引き寄せる貴重な得点と思われたが、直後に追い付かれ、結果はドロー。前節の新潟戦と同じく、得点直後の失点という課題は残されたままとなった。

 主導権を握られた前半、琉球のシュート数はわずか1本。左右からサイド攻撃を重ねる秋田に対し、受け身の時間帯が続いた。

 GKは田口潤人がけがで出場できず、猪瀬康介が今季初出場。際どいコースへのシュートを上にはじくファインセーブで、存在感を発揮した。ただ失点に関しては「点を奪われるもう一つ前のプレーで、守備陣と準備しておくべきだった」と防御のほつれを悔やんだ。

 樋口靖洋監督や上里一将主将が「僕たちのサッカーをやるには難しい環境だった」と口をそろえた。滑らせるような速いパス回しをする琉球にとって秋田のグラウンドは適していなかったようで、持ち味を発揮できなかった。9日に天皇杯、13日は北九州戦と連戦が控える。まずはけが人を出さず、連戦を勝利で乗り切るためにも課題への具体的な対策が必要になる。


勝ち点2失った

 樋口靖洋監督(琉球)の話 勝ち切れず、勝ち点2を失ったという思いが強い。ボールが走らない秋田のグランドで、表現したかったことの半分ほどしか力を出せなかった。今季初出場のGK猪瀬康介は落ち着いてプレーし、十分及第点を与えられる内容だった。