沖縄高校定通制夏季大会 バドミントン男子・大城は弟を制してV 女子・玉城が圧勝


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 2021年度県高校定時制通信制夏季体育大会は5日、各地で行われた。バドミントンシングルスの男子決勝は大城清雅(泊通信)が大城祐弥(仙台育英)を2―0で破って優勝。女子決勝は玉城仁美(北部農林)が比嘉果望(泊通信)を2―0で下し、優勝を飾った。


弟と決勝 冷静に緩急

男子シングルス決勝 安定したシャトルさばきを見せる泊通信の大城清雅=5日、那覇市の泊高体育館(長嶺真輝撮影)

 兄弟対決となった男子シングルス決勝。2セットとも2点差で接戦を制したのは、兄の大城清雅(泊通信)だった。二つ違いの弟・祐弥(仙台育英)に鋭いスマッシュで追い詰められる場面もあったが、「向こうのプレーを知っているから焦りはなかった」と展開を読み、頂点に立った。

 意識したのは、緩急を効かせながら「相手を上下に動かして体力を削ること」。集中が切れた瞬間にドロップや鋭いドライブで攻め、得点を奪った。

 この日の午前中は定通制のバスケットボールにも出場し、バドミントンも団体の後の個人シングルスだったが、「試合をしながら回復して、疲れはなかった」と爽やかに汗を拭った。

 全国大会は関東で行われる。服選びが趣味という大城は「東京でいろんな洋服屋に行くために頑張った」と冗談交じりに笑う。「しっかり気持ちを全国に切り替え、全力でやりたい」と力を込めた。

 (長嶺真輝)

 


玉城(北部農林)女子単制す 前後打ち分け圧勝

女子シングルス決勝 冷静に相手の動きを見ながらシャトル返す北部農林の玉城仁美

 小柄で大きな動きはないが、淡々と相手コートの奥と手前に打ち分けていく。「日頃の練習通り、相手を動かして疲れさせるバドミントンができた」。圧勝で女子シングルスを制した玉城仁美(北部農林)が、満足そうに笑った。

 満足な練習時間が取れず、体力面に不安があったため「3セット目までいかないように踏ん張った」と効率良く得点を重ねた。今年に入って陸上も始め、定通制大会の100メートルにも出場予定。全国に向け「体力を鍛えたい」と誓った。