不時着ヘリ修理続く うるま市津堅島 米軍、撤去長期化恐れ


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不時着機体を分解し修理を続ける米兵ら=6日午後2時10分ごろ、うるま市の津堅島

 【津堅島=うるま】米軍普天間飛行場所属のUH1Y多用途ヘリが2日深夜にうるま市津堅島の民間地の畑に不時着した事故で、6日も同機体が現場にとどまり、米兵らが修理作業をしている様子が確認された。日米現場責任者による早朝の協議では、米側から「本日は飛ばさない」と申し入れがあったという。

 佐藤卓也内閣官房沖縄危機管理官によると、米側から不時着機体の移動方法について言及はないが、作業の様子から自力飛行を目指している可能性があるという。6日は午後から米軍関係者による機体内部の点検の予定だったが、午後2時時点では米軍関係者の来島は確認されなかった。

 機体は、プロペラに近い上部の部分が取り外され、修理や点検作業が続けられている。

 在沖米海兵隊は4日、本紙の取材に対して、5日夕方にもヘリの修理を終え、離陸が可能になるとの見通しを示していた。このまま機体を修理できなければ海上輸送となり、その場合は天候などの要因で撤去作業が長期化する恐れがある。