ハワイ視察の旅費、1人72万円 浦添副市長らが土地公社業務


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浦添市土地開発公社幹部のハワイ視察で旅行会社が発行した内訳書

 【浦添】浦添市土地開発公社の理事長を兼務する大城千栄美副市長や、同じく公社幹部を兼務する市職員ら計3人が、2020年2月に3泊5日の日程で公社の業務としてハワイを視察した際、旅費など総額約216万円を支出していたことが7日までに分かった。本紙が入手した旅行代金内訳書によると、主な内訳は航空運賃や食事代のほか、通訳料や移動費など。1人当たりの旅費は約72万円だった。

 高級リゾートに1泊3万5千円で宿泊し、移動のデラックスバンの使用料が1日15万円超の日が2日あった。

 ハワイ視察は20年2月10~14日の日程。公社担当者によると、視察の目的は観光先進地であるハワイで「コースタルリゾートの在り方を学ぶため」。メンバーは副市長と、当時の市西海岸開発局西海岸開発課長、同課係長の計3人。ハワイ州観光局やホノルル高速交通公社などを視察した。旅費は土地開発公社の支出のため、市議会の同意などは必要ない。

 公社担当者はハワイ視察について、「人数が3人と少ない分、1人当たりの単価が高くなっている。視察で得た知見は今後の開発計画に反映される」と説明した。

 一方、単純比較はできないが、15年4月に当時の安慶田光男副知事が3泊4日の日程で、職員4人とハワイを視察した際の旅費の合計は約100万円だった。デービッド・イゲ州知事と面談し、米軍基地問題に関して意見を交わすことなどが目的だった。