米軍不時着ヘリ、修理完了まで5日 その間もヘリ往来が常態化


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不時着ヘリ離陸後、別の機体に物資を積み込む米兵ら=7日午後0時51分、うるま市の津堅島(大城直也撮影)

 【うるま】7日午前11時15分ごろ、うるま市津堅島の畑に不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1Y多用途ヘリの回転翼が回り出した。「キーン」と鋭い音を鳴らし離陸準備へ。住民は二重の規制線の外から状況を見詰めた。銃器とみられる装備がむき出しのまま、ヘリは普天間飛行場へ向けて飛び立ち、バタバタという激しい音が遠ざかっていった。

 3日、修復作業のため現地を訪れた米軍は「作業は最長で72時間」としていた。だが、実際に飛んだのは不時着から5日後だった。修理中、米兵が手持ち無沙汰に待機している様子も見られた。

 佐藤卓也内閣官房沖縄危機管理官によると、7日朝の米軍は「午後に飛ぶ」と話していたという。午前10時ごろから別の米軍ヘリが物資を運び、土を掘ったり、板を敷いたりなどして、離陸準備を進めた。午前11時すぎ「45分以内に飛ぶ」と現場の米兵が佐藤管理官に連絡した後、しばらくして回転翼が回った。

 事故機が飛び去った後も現場には物資や米兵が残された。それらを収容するため、別の米軍ヘリが4度往復した。その間も島周辺の上空では、訓練中とみられる別の米軍ヘリが飛行する様子が何度も確認され、島をエンジン音が包んでいた。