米軍ヘリ不時着 普天間周辺の住民ら、再発防止の「具体策を」


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米軍普天間飛行場の滑走路に降下する津堅島に不時着していた米軍のUH1Yヘリ(左端)=7日午後0時5分ごろ、宜野湾市

 【宜野湾】うるま市の津堅島に不時着した米軍ヘリが7日、普天間飛行場に戻った。同飛行場周辺に住む市民らは不安を漏らし、「具体的な対策を」と訴えた。

 2017年、宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園では米軍機の部品落下があった。神谷武宏園長は「いつ不時着や墜落するか分からない物体が園の上空を飛んでいる。政府は米側ではなく、市民の命を守ることに向き合って」と強調した。

 当時3歳の子どもが同園に通っていた、宜野湾市喜友名の与那城千恵美さん(48)は「私たちは『飛ばないで』としか言えないが、県はもっと具体的な対策を米側に求めて」と注文した。

 2004年の沖国大ヘリ墜落を目撃した山根光正さん(77)=那覇市=は「早く普天間を撤去するしかない。基地がある限り事故はなくならない」と危機感を募らせた。