沖縄大、初陣飾れず 名城大に0-1で惜敗 全日本大学野球選手権


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名城大戦で1失点完投した沖縄大・仲地=東京ドーム

 第70回全日本大学野球選手権大会は7日、神宮球場などで開幕し、九州地区南部代表で初出場の沖縄大は東京ドームで名城大(愛知)に0―1で敗れ、1回戦突破はならなかった。沖縄大は一回表、1番大城拓巳が三塁打を放ち、先制の好機をつかむ。しかし後が続かず無失点。その裏、守りのミスから先制を許した。二回以降は互いに先発が好投する投手戦を展開。沖縄大は九回表に出塁したが、走者を返せず、1点が遠かった。昨年は新型コロナウイルスの影響で初の中止だった。

 一歩届かなかった。県勢10年ぶりの出場で、県勢初勝利を掲げて挑んだ沖縄大。仲地礼亜の好投で1失点に抑え、接戦に持ち込んだが、打線が3安打と相手先発を打ち崩せなかった。

 大城貴之監督は「(扉を)こじ開けたかったが、1点が遠く、1勝は遠かった」と勝負の厳しさを痛感。ただ、「スミ1」の惜敗に「もう一段上がれる可能性は感じ取れた」と選手の奮闘を評価した。

 明暗が出たのは初回。先頭の大城拓巳が右中間を破る三塁打で好機をつくる。しかし名城大の先発松本は150キロの直球を誇る好投手。2三振、内野ゴロに切って取られてしまう。直後の守備では四球の走者による三盗で送球ミスし、生還を許してしまった。

 その後は140キロ台後半を投げる仲地が八回を被安打6、8奪三振の力投を見せ、守備陣も踏ん張って渡り合った。

 島袋瑶平主将は「全国でしっかり戦えることが分かった。4年生の半分はこの大会までだが、残ったメンバーと後輩たちで秋の選手権では予選を勝ち抜き、全国で1勝する目標を果たしたい」と前を向いた。

1回表沖縄大 先頭大城の三塁打に盛り上がる沖縄大ベンチ(提供)

▽1回戦

沖縄大(九州南部)
000 000 000|0
100 000 00×|1
名城大(愛知)

(沖)仲地―石原
(名)松本―野口
▽三塁打 大城(沖)
▽二塁打 野口(名)