那覇大綱挽、2年連続の中止へ 来週にも正式発表


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東西に分かれ、多くの人々が大綱を引き合った「第48回那覇大綱挽」の様子=2018年10月7日、那覇市久茂地の国道58号(又吉康秀撮影)

 10月10日を中心に開催予定だった「那覇大綱挽(ひき)まつり」について、実行委員会の幹事会は8日までに、新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止する方針を固めた。現在、実行委の構成団体に文書で中止を諮っている。関係者が明らかにした。過半数の賛同を得た上で、実行委会長の城間幹子市長が来週にも中止を発表する見通し。
 戦前の那覇大綱挽は祝賀行事などで開催され、戦後の1971年に那覇市制50周年事業として本格的に復活した。
 今年は復活から50周年、市制100周年の節目だったが、感染拡大防止のために中止はやむを得ないと判断したという。
 戦後の那覇大綱挽では、昭和天皇が重体となり開催を自粛した88年と、新型コロナの影響で中止した昨年に続き、3回目の中止となる。祭りは毎年、10月の第2月曜日の前日に大綱挽が催され、大綱挽の前日にはパレードもある。