浦添市副市長「市民に誤解」と陳謝も「条例に反しない」 ハワイ視察費用巡り 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
浦添市土地開発公社幹部のハワイ視察で旅行会社が発行した内訳書

 【浦添】浦添市土地開発公社の理事長を兼務する大城千栄美副市長ら市職員3人が、公社の業務で昨年2月にハワイを視察したことを巡り、大城副市長は9日、「条例に反する内容ではないと考えているが、多くの市民の皆さまに誤解を与えたことを改めておわび申し上げる」と陳謝した。未作成だった報告書は「早急に作成し、視察の成果として目に見える形で共有する」と説明した。開会中の市議会6月定例会で述べた。

 市政野党は副市長の発言内容に反発、視察費用の返還請求などを視野に追及を強める構え。関係者によると今後、副市長をトップとする分限懲戒審査委員会が開かれる可能性がある。開催となれば、副委員長を務める総務部長が主導し、当事者への聞き取りなどを進めるとみられる。新垣剛総務部長は9日、本紙の取材に「現時点で何も決まっていない」と話した。

 ハワイ視察では、条例で定めた宿泊費の上限を超える支出が確認された。大城副市長は宿泊費について、旅費に関する条例22条2項にある「当該旅行における特別な事情により、または当該旅行の性質上困難である場合」の条文に基づき、旅費を定めたと説明した。

 ハワイ視察に関する報道が出た後に、複数の市民から市に苦情が寄せられているという。