コロナ拡大でPCR検査急増 1日数十件→1000件 那覇の民間センター


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 新型コロナウイルス感染の拡大局面が続き、那覇市松山にある民間の「沖縄PCR検査センター」には連日、PCR検査を受けようと多くの人が列を作っている。センターによると、2月の運用開始当初は1日当たり数十件の検査件数だったが、次第に増加し、5月の大型連休後は法人からの受け付けなども含めて1日約千件を検査している。

 センターでは唾液を採取し、5分ほどで検査が終わる。主に東洋紡の試薬を用い、約1時間半から2時間で結果が判明。早ければ検査当日で結果が通知される。取材で訪れた4日午後は防護服を着たスタッフが約90検体の判定作業中で、うち3検体が陽性の値を示していた。

 センターは県の委託を受け、今月に入って宮古島市と石垣市の3空港で始まったPCR検査や、介護施設の職員らエッセンシャルワーカー向けの検査も担っている。センターを運用するミタカトレード沖縄支社の木下湖治代表は「ワクチン接種が進んでも、観光客の増加などに備えた水際対策は引き続き必要になる」と語った。

防護服を着て検体を処理するスタッフら=那覇市松山の沖縄PCR検査センター