米軍、飛行中止を拒否 津堅の不時着ヘリ同型機 沖縄県が抗議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
取材に応じる金城賢知事公室長=9日、沖縄県北中城村

 沖縄県うるま市の津堅島に米軍普天間飛行場所属のUH1Y多用途ヘリが不時着した事故で、県の金城賢知事公室長は9日、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧にニール・オーウェンズ政務外交部長を訪ね、抗議した。事故原因究明までの同型機飛行中止などを求めたが、米側は拒否した。

 同型機を飛行中止しないことについて在沖米海兵隊は「特定の機体の問題で同型機全体の問題ではない」と説明した。不時着について「エンジンの回転数にかかるセンサーが反応した」と経緯を明らかにした。

 県は事故発生時の迅速な情報提供・再発防止措置など安全管理の徹底や、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の厳格な運用、普天間飛行場の運用停止など危険性の除去と閉鎖・返還などを求めた。

 金城氏は抗議終了後、記者団の取材に応じ「同型機については再度点検をする必要がある」と訴えた。