小中学校に生理用品を寄贈 ナプキン1050枚 糸満市、災害備蓄を活用


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幸地政行教育長(右)から災害備蓄品の生理用品を受け取る糸満市小・中学校養護教諭代表の與那城和代さん(左)と市小・中学校校長会の渡辺英二会長=3日、糸満市教育委員会

 【糸満】沖縄県糸満市は3日、経済的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困対策」として、教育委員会を通して市内の市立小中学校16校に1050枚の生理用ナプキンを贈った。生理用品は市の災害備蓄品から、消費期限が近いものなどを活用した。

 市小・中学校養護教諭代表の與那城和代さんは、生理用ナプキンは1袋当たり約400円するとし「生理用品を買うよりは食費に充てた方が良いと考える家庭もあるかもしれない。市内で活用できるようにしたい」と述べた。

 幸地政行教育長は「生理用品がなかなか手に入らない家庭などに応えていきたい。ぜひ校内で活用してほしい」と述べた。

 市議会公明党議員団の金城幸盛さんと新垣安彦さんが3月、市に対して「コロナ禍における女性の負担軽減に関する緊急要望」を提出したことをきっかけに実現した。金城さんは「支援を続け、トイレに当たり前に生理用品がある社会をつくっていきたい」と述べた。