安間、攻守で貢献 バスケ女子、ポルトガルに69-47 国際強化試合


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 バスケットボール女子の国際強化試合は10日、横浜武道館で行われ、世界ランキング10位の日本は同48位のポルトガルを69―47で下した。県出身のポイントガード、安間志織(北谷中―福岡・中村学園女子高―拓殖大出、トヨタ自動車)は9分36秒の出場時間で4得点、2アシストを記録し、守備でも3スチールを奪った。

 東京五輪の代表候補16人で臨んだ日本は、中盤まで外からのシュートの成功率が低く、得点が伸び悩んだ。40―40で迎えた最終クオーターに、三好(トヨタ自動車)が4本の3点シュートを含む14点を挙げるなど、一気に突き放した。

 ポルトガルとの強化試合は計3試合が予定され、第2戦は12日、第3戦は13日に行われる。東京五輪の最終メンバー12人は今月下旬に決まる。

持ち味速さ リズム変える/安間、存在感を発揮

日本―ポルトガル 第1クオーター、攻め込む安間=横浜武道館

 序盤からシュート率が上がらない重たい展開の中、安間志織の出番が訪れたのは6点を追う第1クオーターの残り約1分。得点された直後にボールを受けると、相手の守備隊形が整わないうちに一人速攻でレイアップシュートを沈め、持ち味のスピードでチームのリズムを変えた。

 その後も各クオーターでコートに立った。守備網を崩して味方の3点弾を演出したり、速攻で前線に鋭いパスを供給したりと存在感を発揮。司令塔の一人として味方とコミュニケーションを図る場面が目立った。守備でも豊富な運動量を生かして度々スチールし、トム・ホーバスHCは「安間はいいディフェンスをやっていた」と評価した。

 4月に初めて代表候補入りしてからは初の実戦。フリーでボールを受けて3点弾をためらったり、ポイントガード2人の場面で積極性が落ちたりと、連係不足や経験の浅さも垣間見えた。

 ホーバスHCは試合後の会見で、代表争いの激しいポイントガード陣について言及。代表経験の豊富な町田瑠唯(富士通)と比較し、安間と宮崎早織(ENEOS)について「2人の速さはチームにとって大事。ただ町田みたいな判断力がまだまだ。もっとそこができるようになってほしい」と成長を求めた。