玉城デニー知事、来年の知事選へ出馬明言せず 「公約着手できた」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
定例記者会見に臨む玉城デニー知事=11日午前、県庁

 玉城デニー沖縄県知事は11日、知事の任期が残り1年3カ月余りとなり、自身の評価を報道陣に問われ「掲げてきた公約はしっかりと着手した」との見解を示した。来年の知事選への意欲については明言を避けつつ「残りの任期について感染症対策や子どもの貧困、基地負担軽減など山積する課題解決に向けて全身全霊で全うしていきたい」と述べた。

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設の中止公約について、「公有水面埋立法の承認要件を充足しない埋め立て工事が強行されている」と強調。全国の地方議会で新基地建設中止を求める陳情などが採択されていることや、米シンクタンクで建設計画が困難視されていることに触れ「県や県民の取り組みに呼応した、さまざまな取り組みも広がっている」と説明した。

 県議会の与党会派再編に関し「支えていただく意思は確認されていると聞いている。支えに甘んじることなく知事としての責務、職責を全うする」と述べた。