沖縄のコロナ入院患者、過去最多の674人に 新たに103人感染(6月14日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は13日、新たに10歳未満から90代までの104人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計は1万9508人。前週の同じ曜日を10日連続で下回った一方で、入院中の患者数は過去最多の674人となった。コロナ患者用の病床占有率は97・4%、コロナ以外の一般病床の占有率は92・5%で、医療現場のひっ迫が続いている。

 日曜日の感染者数としては過去5番目に多かった。104人の年代別は10歳未満13人、20代が最多の20人、20代と30代が各17人、40代15人、50代4人、60代7人、70代8人、80代2人、90代1人。市町村別は那覇市25人、沖縄市とうるま市が各18人、南城市8人、浦添市と糸満市、宜野湾市が各5人、豊見城市と石垣市が各4人、宮古島市2人―など。

 推定感染経路が判明している54人のうち、44人が家族内と大半を占めた。家族内での感染が依然相次いでいる。

 過去最多となった入院中患者数674人のうち重症は18人、酸素投与が必要な中等症は420人となっている。1週間前の6日は重症20人、中等症421人で、ほぼ横ばいで推移している。症状が軽い自宅療養者数は992人で5月29日以来15日ぶりに千人を切り、減少傾向がうかがえるが、長期化しやすい中等症以上の患者は減っていない状況がある。

 県内198例目のクラスター(感染者集団)となった那覇市内の県立学校で新たに10人の陽性が確認され、関係する感染者は計16人になった。207例目の那覇市内の教育機関でも新たに11人の関連が追加され、計28人に変更された。

 米軍関係は日曜日で県に報告がなかった。