【阿嘉島=座間味】毎年恒例となっている座間味村立阿嘉小学校のサンゴの産卵観察会が、あか・げるまダイビング協会の協力の下、5月29日に阿嘉島の真謝の浜で行なわれた。今回で17回目となる。
参加したのは小学3~6年生までの児童11人と学校職員3人。事前のシュノーケリング練習も入念に行い、本番と同じ時刻にリハーサルを実施するなど、万全の態勢で臨んだ。
この前日は荒天が予想されたため、安全を考慮して延期となっていた。当日は風がやや強く波もあって、ベストなコンディションではなかったが、児童たちは協会のインストラクターに付き添われ、元気いっぱい産卵ポイントまで泳いで行った。30分程の観察を終えた児童たちは、神秘的なサンゴの営みを見られた興奮を抑えきれず、満面の笑顔で海から上がって来た。
本年度に赴任し、初めてのサンゴの産卵観察会となった石嶺真哉校長は「自分の就任直後に、ずっと続いているサンゴの産卵観察会が中止にならなくて良かった。無事実施できてほっとしています」と胸をなで下ろしていた。
今回で観察会が最後となる6年生の大島佑心さんは「何回も見ているけど、やっぱりきれいだな、と思った」と話した。
(村石健一通信員)