玉城知事「米軍の情報共有されず遺憾」 うるまPFOS流出


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取材に応じる玉城デニー知事=6月14日午前

 沖縄県うるま市昆布にある米陸軍貯油施設金武湾第3タンクファームから、泡消火剤を含んだ汚染水が流出した問題を巡り、玉城デニー知事は14日午前、米側の情報共有について「危機管理の観点からも(即時の情報共有は)必要だと思うが、徹底されていないのは遺憾と言わざるを得ない」との見解を示した。同日午前、報道各社の取材に答えた。

 米側は、日本側に大雨の影響で消火用貯水槽があふれ、有害性が指摘される有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)を含むとみられる汚染水が、排水路に流れたと説明している。米側は10日の定期点検時に汚染水の流出を把握していたが、日本政府への通報は判明翌日の11日夕、米軍が公式に発表したのは丸2日たった12日午後6時ごろだった。

 玉城知事は「米軍が、本来ならば、自治体や県に対してすぐ報告し、かかる対応についての状況をお互いに情報共有する必要がある」との認識を示し、米側の通報体制を疑問視した。