大雨土砂災害「レベル4相当」なお3自治体に 夕方まで厳重警戒(15日昼)


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マンホールから溢れ出る雨水と、冠水する道路=15日午前6時半ごろ、宜野湾市の市道宜野湾11号(ジャン松元撮影)

 沖縄気象台は15日正午までに、本島中南部、本島北部に発表していた大雨警報(浸水害)・洪水警報を注意報に切り替えた。しかし、早朝に出た土砂災害警戒情報(警戒レベル4相当=危険な場所から全員避難)については、沖縄市、北中城村、渡嘉敷村で発表中。警報も中南部の広い範囲で出ており、15日夕方まで土砂災害に厳重な警戒が必要という。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区の住民は早めの避難を心がけるとともに、自治体の避難指示などの情報に注意するよう呼び掛けている。

 沖縄本島地方では、梅雨前線や湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっている。線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いている。15日夕方まで断続的な雨が降り、昼前は多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降ったとみられる。低い土地の浸水、河川の増水への注意も呼び掛けている。

 正午現在、土砂災害警戒情報・警報の出ている自治体は次の通り。
 【土砂災害警戒情報】沖縄市、北中城村、渡嘉敷村
 【警報】浦添市、南城市、西原町、与那原町、宜野湾市、うるま市、読谷村、嘉手納町、北谷町、中城村、座間味村

 14日午後9時から15日午前10時までの総降水量(アメダス速報値)は▽渡嘉敷村渡嘉敷島207.0ミリ▽沖縄市胡屋118.0ミリ▽渡名喜110.0ミリなどとなっている。