中城をラップでPR MC護佐丸withいーちふぁ君 伝統行事や“名所” 軽快に 動画で配信、「遊びに来て」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ラップ調の曲で中城への愛を歌うMC護佐丸(左)といーちふぁ君=4日、中城村久場の台グスク

 【中城】「朝6時走り出す329/ここは価値あるアンティーク/昇る朝日は中城湾」の歌詞から始まるラップ調の曲。動画投稿サイト「ユーチューブ」を開くと、黒服を身にまとった2人組が軽快なリズムで歌い踊る姿が見られる。その正体は、MC護佐丸withいーちふぁ君だ。音楽を通し、中城を盛り上げる。
 
 FECオフィスのお笑いコンビ「ゴリラコーポレーション」の仲村幸平さんがMC護佐丸、相方の瀬名波勇介さんがいーちふぁ君を演じる。MC護佐丸は、中城城主だった護佐丸がラッパーとして現代によみがえったという設定。いーちふぁ君は秀才の浪人生で、どんな事柄でも中城と結びつけて語ることができる。
 
 「こんなに住みやすい場所はないのに、あまり知られていない。音楽で中城の存在を広めたい」。そう思った2人は5月30日の「ごさまるの日」に向け、曲作りやミュージックビデオ制作に励んだ。
 
 歌詞には、伊集の打花鼓(ターファークー)や当間の綱引き、カフェ・マーメイドなど中城ならではの行事や場所が登場する。撮影は、中城湾が見渡せる「台グスク」や中城モールの裏ビーチ、吉の浦公園で行った。浜田京介村長にも出演してもらった。
 
 こうして出来上がったのが「中城村 In The House」。「中城ここにあり」との意味が込められ、中城がどんな地域か分かる曲となった。
 
 音楽配信サービス「沖縄ちゅらサウンズ」や「スポティファイ」で配信が始まると、多くの反響が寄せられたという。沖縄県内のテレビやラジオ番組でも取り上げられた。
 
 曲を聞き、興味を持った視聴者に「一度、中城に遊びに来てもらいたい。本当に良い所だから」と呼び掛ける。2人はこれからも中城への愛をラップに乗せて歌う。 
  (砂川博範)