全年齢の1回目接種率が最下位…沖縄県、ワクチン接種てこ入れ 課題は都市部


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 県内の新型コロナウイルスワクチンの接種率は65歳以上で1回目が29.5%、2回目が8.82%(6月14日現在)と、1回目接種は全国平均を下回っている。県は15日から運用を開始した広域接種センター活用のほか、ワクチン接種計画を策定するなどして取り組みを加速させたい考えだ。

 政府の6月14日時点のまとめによると、65歳以上の接種率は全国平均が1回目35.32%、2回目が6.91%だった。

 全世代をみると、沖縄は1回目が7.27%(全国平均10.33%)、2回目は2.14%(同2.03%)だった。沖縄の接種率は、65歳以上の1回目が47都道府県中41位、全年齢の1回目が47位だった。

 県の担当者は「県は高齢化率が全国に比べて低く、全年齢対象にすると順位は下がる」と説明する。

 一方、2回目接種済みの割合は全国平均より高くなっており、沖縄は65歳以上で18位、全年齢は29位だった。担当者は「小規模離島などでは16歳以上の希望者に接種が完了したところがある一方、都市部での体制構築が課題になっている」と解説する。

 玉城デニー知事は16日の会見でワクチン接種計画を策定し、業界団体などに働き掛ける考えを示した。玉城知事は「いつの時点で何%まで見込めるかもシミュレーションしていきたい」と述べた。