浦添市副市長らのハワイ視察問題 野党が監査要求 松本市長「丁寧に検証する」


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浦添市役所

 【浦添】浦添市土地開発公社の理事長を兼務する大城千栄美副市長ら市職員3人が、公社の業務で2020年2月にハワイを視察したことを巡り、市政野党の翔の会と仁の会の2会派は17日、松本哲治市長に対して第三者による監査の実施や分限懲戒審査委員会の開催、検証結果の公表などを求める要請書を提出した。松本市長は「公社に対する市の責任もある。皆さんの要望を一つ一つ丁寧に検証して、われわれも対策をとっていきたい」と述べた。

 ハワイ視察に関して松本市長が公の場で見解を示すのは初めて。ハワイ視察を巡っては、市に対して市民からの苦情が続いている。

 18日の市議会最終本会議では、今回問題になっている高額な出張費に加えて、公社が西海岸開発に関して県外のシンクタンクと交わした随意契約について、野党側が妥当性をただすための緊急動議の提案を予定している。ただ、与党多数の中、動議が通るかは不透明な情勢となっている。