「過料覚悟で営業している」店主も…沖縄県、時短・休業に応じない68店を巡回


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夜間営業する飲食店を巡回する県の職員=18日午後8時45分ごろ、那覇市

 沖縄県などは18日午後8時から、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴う営業時間短縮や休業要請に応じなかったとして、11日に店名を公表した那覇市などの飲食店68店を巡回した。時短命令に応じて営業していない店舗がある一方、違反営業を続ける店舗や3密状態ながらシーサーステッカーが張られている店舗もあった。店主らは「過料は払う覚悟でやっている」などと主張した。

 今回の緊急事態宣言では酒類提供店舗への休業要請、飲食店の午後8時までの営業時間短縮要請が行われている。

 県職員らは、要請に応じなかったとして11日に県のホームページで公表した那覇市、沖縄市、北谷町、石垣市、宮古島市の飲食店68店を回り、営業を続ける店舗に対して、30万円以下の過料を科すことを説明した。命令に従う意向を示して、ホームページから一時的に見られなくした店舗が開いていないかも確認した。

 午後8時も営業を続け、酒類の提供を続ける店舗の中には、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の一環で交付している「シーサーステッカー(県感染防止対策徹底宣言ステッカー)」が張られている店舗もあった。県職員は違反が続けば過料を科すことを説明しながら、要請に応じれば協力金が支給されることも紹介した。

 県は18日、新たに那覇市や浦添市、うるま市などの飲食店41店が要請に従っていないとしてホームページで店名を公表した。公表店舗は合計109店となった。