カヌチャリゾート運営の白石グループ、コロナワクチン職場接種を予行演習


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新型コロナウイルスワクチン職場接種のリハーサルに参加する白石グループの社員ら=18日、名護市のカヌチャリゾート内宴会場レインフォレスト

 白石グループは18日、新型コロナウイルスワクチンの職場接種に向けたリハーサルを、名護市のカヌチャリゾートで実施した。白石グループは21日に接種を始める予定で、ANAグループと並んで県内の職場接種で最も早い接種開始とみられる。

 リハーサルはグループ社員と医療従事者など約50人が会場に集まり、所要時間や人員配置、会場レイアウトを検証。受け付けから接種後の経過観察まで一連の流れを確認し、順調に進んだ。各地域の観光協会など関係団体も視察に訪れた。

 カヌチャベイリゾートの白石武博社長は「ワクチン接種で後れを取ってはいけない。まだ手探りだが(接種を)成功させたい。民間企業でも接種スピードを上げ、早く正常な状態を取り戻そう」と意気込んだ。

 接種本番はグループ社員とその家族、清掃や搬入などの取引業者など約千人が対象となる。医療従事者はカヌチャKINクリニックから10人程度を配置する。

 同グループは9日に職場接種を申請し、18日午前にモデルナ製ワクチンと保管用冷凍庫が届いた。21日から4日間、1日当たり250人のペースで接種を進める。4週間後に2回目の接種を実施し、7月21日までに完了する予定。

 KINクリニックを運営する金内グループの金内厚会長は「一人でも早く接種できるよう取り組む。接種が進めば世の中も変わってくる」と話した。