家具貸し出し空間演出　ギフトとモジュール　不動産見学会に

　内装関連事業を展開する「ギフト」と、インテリア家具販売の「モジュール」は７月から、住宅や事務所などの見学会に家具や小物などを貸し出し、室内空間を演出する業者向けサービス「オープンハウスステージング」を始める。何もない空間に家具類を置くことで物件の使用を想像しやすくなり、成約率を高める効果があるという。２社は「これまで県内にはないサービス」と話している。

　県内業者向け企画

　米国では、家具や小物を配置して住宅の購入を促す「ホームステージング」が知られていて、日本でも不動産業を中心に注目を集めている。

　ギフトとモジュールは、日本ホームステージング協会の認定資格を持つ。それぞれが手掛けた物件は、来場予約の殺到や早期の成約など高い評価を受けてきている。こうした業界の需要や評価を背景に、部屋作りに実績のあるギフト、多彩な家具類をそろえるモジュールの強みを生かし、共同の新サービス「オープンハウスステージング」を展開することになった。

　見学会用に物件をステージングするには、家具類の借り入れや選定を店側と交渉し、住宅への搬出入など多くの作業が必要になる。「オープンハウスステージング」を導入することで、一連の作業の手間がなく、業者は接客に専念することができる。プロの技による空間演出は物件の好印象につながり、購入を促す効果が期待されるという。

　サービスは二つのコーディネートを用意し、部屋の大きさや要望に応じて「ベーシック」（税込み２２万円）を基本に三つの価格プランを用意する。搬入・設置の２週間前までに申し込めば、要望に応じたステージングが可能だ。

　ギフトの森田めぐ美代表とモジュールの禰覇由美取締役は「コストパフォーマンスに優れた内容となっている。活用して、効果を実感してみてほしい」と語った。

　問い合わせはギフトのホームページから。次のＱＲコードからアクセスすることができる。