祖父の刻銘、その生に思いを…慰霊の日を前に平和の礎で追悼


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「慰霊の日」を前に平和の礎を訪れ、戦没者の冥福を祈る人たち=20日午後、糸満市摩文仁の平和祈念公園(ジャン松元撮影)

 23日の「慰霊の日」を前に、糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある「平和の礎」には20日、日曜の休日を利用して追悼のため家族連れの姿が目立った。

 平和の礎には例年、式典が行われる慰霊の日当日の混雑を避けるため、直近の休日に訪れる人も多い。

 家族とともに礎を訪れたうるま市の高江洲涼子さん(37)は、沖縄戦当時、兵士として亡くなった祖父に手を合わせた。「祖父は父が2歳の時に戦場で亡くなったため、父自身も面影を知らない。定期的に平和の礎に足を運ぶことで、悲惨な戦争を想像し、祖父に思いをはせることができる」と話した。