セリオーレが見せたチーム力 宿敵FC那覇に3-0、雪辱V3 サッカー県社会人選手権


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
FCセリオーレ―FC那覇 後半12分、ヘディングでシュートを決めるFCセリオーレの友利貴一(左)=20日、糸満市の西崎陸上競技場(大城直也撮影)

 サッカーのOFA第44回県社会人選手権最終日は20日、西崎陸上競技場で決勝が行われ、FCセリオーレが3―0でFC那覇に快勝し、3連覇した。セリオーレは前半15分に奥平卓也が先制点を挙げ、1―0で折り返した。後半は、12分に友利貴一が頭で決めて2点目、比嘉翔耶が24分にPKを決めて3点目を奪い、勝負を決めた。FCセリオーレはKYFA第57回九州社会人選手権(7月31日、8月1日、宮崎県)の出場権を得た。試合のスライドショーはQRコードから。
 セリオーレがFC那覇を退け、3連覇を果たした。3月の天皇杯県予選2回戦で激突し、2―0から2―3の逆転負けで苦杯をなめた宿敵だった。

 ボランチの吉村康平が中盤を支えた。「個々の特徴を生かすようなプレーを心掛けた」と攻守の起点となり、多様なパスさばきでゲームを引き締めた。JFLのホンダロックでプレーし、1年前に帰郷。試合後は少年のような笑顔を見せ充実感を漂わせた。

 比嘉翔耶主将は「先制点を取ることを意識していた。しっかり集中力を切らさずゲームができた」と胸を張る。自身も後半にPKを決め、駄目押しとなる3点目を奪った。

 敗れた那覇は元FC琉球の國仲厚助が38歳の最年長ながら69分間出場し、いぶし銀のプレーを見せた。琉球でMFとして長年チームに貢献し、J2で躍動する礎を築いたメンバーだ。

 セリオーレの監督兼選手の友利貴一も琉球の元選手。引退後はスタッフとして働いた経歴を持つ。セリオーレには他にもベテランメンバーがいて「30歳を越えても過去の自分よりうまくなりたいと取り組んでいる選手ばかり。サッカーができることに感謝したい」と全員で勝利の味をかみしめた。
 (大城三太)

3連覇を喜ぶFCセリオーレの選手たち