1億円は「思ったより重かった」 沖縄・伊江島の小学校で模擬体験


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租税教室で税について学び、1億円の模擬札を体験する6年生=4日、伊江村立伊江小学校多目的教室

 【伊江】伊江村立西小学校と伊江小学校で、租税教室があり、6月2日は西小で、6月4日は伊江小で実施した。社会の授業の一環で6年生を対象に実施された。講師は伊江村役場職員の友寄健吾さん。

 友寄さんは「税について知ろう」というテーマで学習用のDVDを見せながら、税の種類、消費税について、税金の使われ方、小学校の6年間の教育費がどれくらいかかっているか、など子どもたちの身近なところから税について取り上げ、クイズを交えながら、分かりやすく説明し授業を進めた。児童らも楽しく授業に参加していた。

 また、アニメ「マリンとヤマト 不思議な日曜日」を視聴。税金がない国では、火事になっても消防車も来ない。ごみを集める清掃車も来ないので町はごみだらけ。税金がいかに大切か、公共サービスも税金でまかなわれていることなどを知る内容で、子どもたちは真剣に見入っていた。その後、1億円と同じ重さの模擬札を持ちその重さを体感した。

 伊江小6年の又吉結さんは「6年生まで使われる税金が565万円と聞いてすごいと思った。1億円は思っていたより重かった」、蔵下諒さんは「税金の大切さを学んだ」と授業の感想を話した。
 (知念光江通信員)