「勇気持って発信を」 浜田敬子さんが講演 辺土名高


社会
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ジャーナリストの浜田敬子さんの話に耳を傾ける生徒ら=15日、大宜味村の辺土名高校

 【大宜味】「高校生のための文化講演会」(主催・一ツ橋文芸教育振興会、琉球新報社)が15日、大宜味村の辺土名高校で開かれた。ジャーナリストの浜田敬子さんが「一歩踏み出せば社会は変えられる」と題してオンラインで講演した。浜田さんは「変化を恐れないでほしい」と語り掛けた。

 同講演会は例年、講師を学校に招いていたが、今回は新型コロナウイルスの影響で初めてオンラインでの開催となった。同校の生徒ら約90人が耳を傾けた。

 浜田さんは新聞記者をへて週刊誌編集長などを務めた。「ミレニアル世代」や「Z世代」と呼ばれる人たちへの取材経験から、若い世代に期待を寄せている。「1人の小さな力が、社会を変える大きなうねりになることもある。勇気を持って、おかしいと思ったことは発信してほしい」などと訴えた。

 生徒を代表してあいさつした梶本凜太朗さん(17)は「とても勉強になった。今までになかった視点を持つことを意識し、自分の生活から実践していきたい」と述べた。

 浜田さんの講演会は那覇市の沖縄尚学高校でも、生徒がDVDを視聴する形で実施する予定。両校に一ツ橋文芸教育振興会から集英社文庫100冊のほか、浜田さんの著書「働く女子と罪悪感」が贈呈された。