緊急宣言下の物産展 安全な形を模索 2週間前から検温、県外スタッフPCR検査義務 


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山形のさくらんぼなど、東北地方の特産品が販売されているデパートリウボウの「東北物産展」=22日、那覇市のデパートリウボウ

 那覇市久茂地のデパートリウボウで7月4日まで、東北地方各地の食品25社、工芸4社が出展して「東北物産展」が開かれている。新型コロナウイルスの緊急事態宣言期間の延長で、集客のチラシやコマーシャルなどの広告はせず、スタッフの健康管理を徹底するなど安全と買い物の楽しみを両立するための模索を続けている。

 物産展は21日に始まり、山形県産のさくらんぼや秋田県のバターもちなど、特産品が集められている。当初は18日からの予定だったが、新型コロナの感染急拡大で緊急事態宣言が発令となり、県が大型商業施設に対して20日まで土日の休業を要請したことなどから、開催初日を延期した。

 リウボウでの東北物産展の開催は2年ぶり。23年連続で開催していたが、昨年は新型コロナの影響で中止となった。

 東北物産展を取りまとめる新東北名産会(秋田県)の日高悦郎代表は「毎年開催することでお客さんに覚えてもらえる。次回以降につながるように芽出しをしたい」と話した。

 会場ではアルバイトを含めて2週間前から毎日検温し、県外から沖縄に入るスタッフにPCR検査を義務付けた。混雑時には入場制限をする予定だ。