デルタ株、沖縄で初確認 2人が入院、感染力強く(6月25日朝)


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 県は24日、インドで最初に見つかった新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)が県内で2人から検出されたと明らかにした。デルタ株は感染力が強いとされ、県内で確認されるのは初めて。県によると全国の都道府県では14番目となる。

 2人は那覇市と中部保健所管内のいずれも30代男性で、現在は入院療養中。那覇市の男性は那覇空港のPCR検査を受け、今月20日にコロナの陽性と診断された。県外への滞在歴は調査中だが、東京都から沖縄に来た人との接触があるという。中部保健所管内の男性は17日に行政検査で陽性となり、翌日から入院していた。直近に県外の滞在歴はない。陽性検体を対象に県衛生環境研究所でデルタ株の検査をしており、24日に判明した。

 県の糸数公医療技監は「濃厚接触者の確認を厳重に行い、隔離を強めにお願いすることになる」と説明した。県民には「『3密』回避やマスクの徹底のほか、県外の方との接触は一つのリスクと考えた方がいい」と対策を呼び掛けた。