【南城】アツアツのジューシーと沖縄そばに舌鼓―。南城市知念久手堅のパーラーHARChu(ハーチュ)では、新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校となった子どもたちに昼食を無償で提供した。子どもたちは笑顔で沖縄そばとジューシーを頬張った。店を切り盛りするのは店主の比嘉はつのさん(60)と娘の大城千尋さん(30)。「子どもたちが喜んで食べてくれるので、作りがいがある」と腕を振るう。
無償の昼食は比嘉さんの知人が米を提供してくれたのがきっかけ。休校が始まった12日からジューシーを子どもたちに配った。大城さんは「子どもたちに栄養のあるものを食べさせたいのと、子育て中の親御さんたちがお昼時間、少しでも子どもと一緒にゆったりとご飯を食べることができればと思って始めた」と語る。
当初はジューシーのみの100食限定だったが、「雨の日に足を運んで食べてくれる子もいた」と感動し、ジューシーがなくなるまで提供することを決め、15日からは沖縄そばも提供した。
店舗の外には食事ができるスペースがあり、17日は、子どもたちが満面の笑みでそばとジューシーを食べていた。
兄弟や友達と一緒に店を訪れた知念小6年の神谷瞳弥さん(11)は「家にいるのは少し退屈なので、みんなで一緒にご飯が食べられてうれしい」と喜んだ。