商店街で全国初 国際通り連合会が職場接種


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新型コロナワクチンの職域接種の実施を発表した那覇市国際通り商店街振興組合連合会の真喜屋稔理事長(中央)、会場を無償提供するホテルコレクティブの秋山平総支配人(左)、沖縄ツーリストの東良和会長(右)=25日、那覇市松尾のホテルコレクティブ

 沖縄県の那覇市国際通り商店街振興組合連合会の真喜屋稔理事長らは25日、那覇市で記者会見を開き、同連合会の組合員とその家族ら約2千人を対象に、新型コロナワクチンの職場接種を実施すると発表した。同連合会によると、商店街連合会での職域接種は全国で初めて。

 会見では、昨年中止した「1万人のエイサー踊り隊」について、今年は8月1日にてんぶす那覇でのステージをオンライン配信することも発表した。

 同連合会は今月17日に国に職場接種を申請し、23日に受理を確認したという。1回目の接種は7月23日から4日間、2回目は8月26日から4日間の予定。

 那覇市松尾のホテルコレクティブが会場を無償提供する。那覇市のリハビリテーションクリニックやまぐちと学校法人湘央学園浦添看護学校の医師らが接種に協力する。

 真喜屋理事長は「沖縄県のワクチン接種率は最悪の状況といっても過言ではない。観光の玄関口である国際通りとして状況改善に役立ちたい」と話した。

 沖縄ツーリストの東良和会長は「(接種は)夏休みには間に合わないが、秋の団体旅行シーズンに向け安全・安心な沖縄観光ののろしになるのでは」と期待した。