県労金増収増益 伸び率全国1位 21年3月期決算<人事・決算>


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平良哲康氏

 県労働金庫(高良恵一理事長)は25日、那覇市内で通常総会を開いた。2021年3月期決算は、売上高に当たる経常収益が前期比12・9%増の40億4700万円、経常利益は2・4倍の6億5900万円となり2期ぶりに増収増益だった。

 純利益も前期比50・4%増の4億7700万円となった。経常収益と経常利益、純利益の伸び率は全国13の労金で最も高かった。

 役務取引等収益が前期比2・7倍の27億900万円となり、経常収益を押し上げた。住宅ローンを中心とした融資事務取扱手数料の新設が影響した。本業のもうけを示すコア業務純益は同2・2倍の6億3900万円だった。

 預金平均残高は前期比13・9%増の3050億3400万円となり、初の3千億円に達した。新型コロナに関する特別定額給付金や、市町村の預託金が増えたことが影響した。住宅関連の融資が増え、貸出金平均残高は同13・4%増の1881億円に上った。会員に対する配当金総額は同25・0%増の1億円となる。

平良哲康氏

 役員体制は、日本郵政グループ労働組合沖縄地方本部の盛舛真作氏(55)が理事を退任し、同本部副執行委員長の平良哲康氏(47)が後任に就いた。