米軍キャンプ瑞慶覧の住宅地区 23年までに既存住宅を解体 沖縄防衛局


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 【沖縄】「2024年度またはその後」の返還が予定される沖縄市と北中城村にまたがる米軍キャンプ瑞慶覧ロウワー・プラザ住宅地区について、沖縄防衛局は25日までに、既存住宅などの解体に着手することを地元自治体に通知した。沖縄防衛局は5月に同地区の解体工事に関する一般競争入札を公告した。それによると、解体の工期は23年2月末までとなっている。

 沖縄市議会で25日、基地に関する調査特別委員会(栄野比和光委員長)があり、神山直也基地政策課長が沖縄防衛局から近くロウワー・プラザ住宅地区の住宅などを解体する調査に入ると通知を受けたと説明した。市側は近隣のアワセゴルフ場跡地では、開発前に不発弾が大量に発見されたことなどを挙げ、今後の返還に向けた動きを注視すると説明した。ロウワー・プラザ地区は面積約23ヘクタール。国道330号沿いのライカム交差点西側にある。13年に合意された在日米軍施設・区域の統合計画で家族住宅102戸のキャンプ瑞慶覧内への移設を条件に返還することになっている。