世界に広がる友情の輪 ウチナーネット オンラインで交流会


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オンラインイベントで交流する世界各地の参加者ら

 アルゼンチンと世界をつなぐオンライン交流イベント「World Youth Uchina Shinka Online~Argentina~」が、日本時間5月29日に開催された。アルゼンチンのウチナーネットワークについて知り、学ぶことで新しい友達をつくることが目的。沖縄やブラジル、ボリビアなど世界各地から25人が参加した。

 イベントは今年4月に県が開設したウチナーネットワークコンシェルジュ(UNC)が主催し、WYUA(世界若者ウチナーンチュ連合会)が進行を務めた。

 冒頭、元県費留学や元市町村研修生で構成される沖留会(奥間オマル会長)のメンバーが、アルゼンチンの伝統的なダンスや有名なサッカー選手、観光地や食べ物について、クイズや写真を用いて紹介した。沖留会が行う沖縄文化普及の活動についても説明した。
 交流タイムでは参加者がグループに分かれて自己紹介した。「沖縄の魅力を感じた時」について話し合いながら交流を深めた。参加者から「沖縄には人の温かさ以外にも言葉に表せない故郷感がある」などといった声があった。

 沖留会の奥間会長(2007年度嘉手納町海外移住者子弟研修生、2012年度沖縄県費留学生)は「世界のウチナーンチュとつながりを深める活動に関わることはとても重要だ」と意義を語る。

 今回のイベントを通じ、アルゼンチンのことを世界で共有できたことに触れ「沖縄の多くの若者が、さまざまな国のウチナーンチュの活動や文化について興味を持っていてうれしい」と喜んだ。そして「UNCが今後もウチナーネットワーク強化に向けて発展していくことを願っている」と力を込めた。

(安里玉元三奈美通信員)