県民体育大会・水泳 田浦、背泳2種目県中新 200メートル平の比嘉も県中記録


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 水泳の第73回県民体育大会兼第76回国民体育大会県予選会が26日、那覇市の奥武山水泳プールで開幕した。男子200メートルメドレーリレーで那覇西高(當間翔太、新垣長英、高良悠、知花尚悟)が1分49秒68をたたきだし、9年ぶりに県高校記録を更新した。背泳ぎ200メートルでは田浦悠羽(ニライSC)が2分11秒84で県中学記録を更新。400メートルメドレーリレーの第1泳者としても出場し、同100メートルを1分00秒20で県中学新記録を出した。平泳ぎ200メートルの比嘉功太郎(Nb沖縄)が2分19秒46で、女子400メートルメドレーリレーは沖縄SS豊見城(宮里理子、外間莉々、渡辺心陽、平良吏美華)が4分32秒50でいずれも県中学記録を塗り替えた。


強力バサロで序盤攻略 田浦 高校、大学勢と互角の速さ
 

男子200メートル背泳ぎ決勝 勢いよくスタートする田浦悠羽(ニライSC)。2分11秒84で県中学記録を更新=26日、那覇市の奥武山水泳プール(又吉康秀撮影)

 高校生や大学生にも負けない強力なバサロとストロークで、田浦悠羽が背泳ぎ100メートルと200メートルで県中学記録を打ち立てた。この日は特に「スタートのバサロがいつもよりよく進んだ」とレース序盤を攻略し、水を味方に付けた。

 200メートル決勝は、隣のレーンに並ぶ高校生や大学生に引けを取らないスタートを切ると、50メートルのターンをする頃にはトップの3人に食い込みペースを維持した。150メートルをトップと4秒差でターンすると「2位の高校生の選手が見えたので、絶対に抜かそうと力を振り絞った」。

 水中から浮き上がった時に体一つ分あった差は、残り25メートルでほぼ横に並んだ。「最後の50メートルは、これまでで一番できが良かった」と、疲れをもろもとしないキックとストロークを見せ3位でゴールした。電光掲示板で県中学記録となるタイムを確認すると、客席で待つチームメートに左拳を突き上げた。

 400メートルメドレーリレーの第1泳者としても出場し、背泳ぎ100メートルの県中学記録も6年ぶりに更新した。二つの記録を塗り替え「届かないと思っていたから、うれしすぎてよく分からない」と好記録の連発に驚きと笑みが止まらなかった。

 (上江洲真梨子)