県中学総体空手道 伊波(宮里)、男子形制す 1年山根(与那国)、女子組手V


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 県中学校総合体育大会の先行競技となる空手道の第24回大会が26日、豊見城市民体育館で行われた。男子は個人形が伊波隼希(宮里3年)、同組手は新垣瑚太郎(名護3年)が優勝した。団体形は安岡が2度目、同組手は嘉手納が3度目の頂点に立った。女子は個人形で平田彩華(高江洲3年)、同組手は山根莉子(与那国1年)が栄冠を手にした。団体形は真志喜が初優勝し、同組手は沖縄尚学が昨年大会の中止を挟み2連覇達成で4度目の優勝を飾った。個人、団体ともに2位までが全国大会(8月20~22日、山口)に出場する。


軸意識、僅差で雪辱 成長実感、全国上位に照準 伊波
 

男子個人形決勝 キレのあるパープーレンを演武する宮里の伊波隼希=26日、豊見城市民体育館(大城直也撮影)

 男子個人形の決勝は甲乙付けがたい僅差の勝負だった。宮里3年の伊波隼希は絶妙な間合いの取り方やメリハリのある動きでわずかながらに技術点を伸ばし、0・20点差で優勝をつかみ取った。新人、春季大会と敗北を喫した神谷晃志(安岡)に雪辱を果たし、小学2年以来となる頂点に上り詰めた。

 演じたのはパープーレン。コートの前後に行き来する形で踏み込みの距離感も表現力を左右する。スピードと切れを意識しつつ、コートいっぱいを使った大きな動作で技を繰り出した。

 その分、後半につれて疲労も出てくる。「軸がぶれないように」。これまで勝ちきれなかった反省を生かし、終盤は特に軸を安定させることに集中した。

 就学前から空手を習い、円武館で技を磨いてきた。神谷との決勝は「予想していた。絶対に負けられない」と全力を出し切った。遠ざかっていた優勝を成し遂げ「自信になる」と成長を実感する。

 全国大会に向けて「まずは1回戦勝利。技のスピード感をもっと出して一戦一戦、しっかり突破していきたい」と上位入賞を目指す。

 (謝花史哲)