「ハイサイ 島ヌワラビンチャ~」 親子2代で村内放送 伊江


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イージマグチで帰宅を促す放送の録音を終えた前田旺楽さん(手前)と美奈津さん親子=5月13日、伊江村役場

 【伊江】「ハイサイ 島ヌワラビンチャ ヤーティ ユーキーユンドー ヤーウティヤ チャーチャン アンマン マタティウンドー(こんにちは、島の子どもたち、やがて日が落ちますよ。おうちではお父さんお母さんが待っているよ)」と、流ちょうなイージマグチ(伊江島方言)で、防災無線で児童・生徒に帰宅を呼び掛けるのは伊江小6年の前田旺楽(おうら)さん。毎日夕方に流れる「630運動」の放送で、母の美奈津(みなつ)さん(39)も中学3年の時に担当。親子2代にわたって村内放送で声を響かせた。

 放送は村学力向上推進委員会の取り組みの一環。伊江小、西小の6年生が隔年で担当する。このほど、村役場で放送の録音が行われた。

 旺楽さんは用意された文章を読み上げると「方言は難しかったけど、楽しく録音できた。島の皆さんに聞いてほしい」と喜んだ。

 美奈津さんも「親子2代でできたことをうれしく思う。貴重な体験をさせていただき、ニフェーヤヤビタン」と笑顔で語った。

 (金城幸人通信員)